トロント・オタワ・モントリオール・カルガリー公演

2006年12月5日~15日
12月7日(木)18:30 トロント公演
出演 桂小春團治「お玉牛」「皿屋敷」(英語字幕)
場所 トロント日本文化センター
12月9日(土)14:30 オタワ公演
出演 桂小春團治「お玉牛」「皿屋敷」(英語・フランス語字幕)
場所 在カナダ日本国大使館 講堂
12月11日(月)19:00 モントリオール公演
出演 桂小春團治「お玉牛」「皿屋敷」(英語・フランス語字幕)
場所 モントリオール市立植物園 ヘンリー・トーシャー講堂
12月13日(水)18:00 カルガリー公演
出演 桂小春團治「お玉牛」「皿屋敷」(英語字幕)
場所 カルガリー日系人会館
国際交流基金、在カナダ日本国大使館、在トロント日本国総領事館、在モントリオール日本国総領事館、在カルガリー総領事館主催
協力:カルガリー日系人協会、NEC
12月5日(火) トロント到着
今日から春のフランス公演に続いて、今年2度目となる海外公演、
カナダ公演が始まった。
メンバーはプロデューサー、マイケル・ジャックソンに、
鳴り物班花登益子(マルコ)、桂福矢、笑福亭風喬のおなじみメンバーに
桂ひろばが加わった総勢6名。
まず伊丹から羽田へ向かい、羽田から成田へバス移動。
成田から最初の公演地トロントまで向かう。
日本を出るだけでかなり時間がかかる。
太鼓類は先に成田に送っておいたので今回は荷物運びもちょっと楽。
エア・カナダは空いていたのでゆったり座れて楽なフライトだった。
トロント空港に国際交流基金トロント日本文化センターのリリーフェルトさんと
斉藤さんが迎えに来てくれていて大きなワゴン車に荷物を積み込みホテルへ。
トロントの宿はインターコンチネンタル。
ロビーにはセンター所長の斎木さんをはじめ、スタッフの皆さんが待っていて、
皆さんとご挨拶。
ホテルの部屋は乾燥していて喉を痛めるからと、わざわざセンターから
大型加湿器をもって来てくれくれて、全員の部屋に設置してくださった。
この心遣いがありがたい。
全員飛行機の中ではマスクをして喉を守っていた。
まぁ落語すんのは僕だけやねんけど・・・
このホテルは全室スイート仕様のようで、広くてゆったりした部屋に感激。
センターの皆さんが帰った後、それぞれの部屋で荷をほどき夕食へ。
センターのスタッフが作ってくれたホテル近隣の地図を頼りに、
暖まる料理をとタイ料理屋さんへ向かった。
辛い味を想像してたけど、どれもマイルドでうまかった。
食事の後、ホテルの近くのバーでいつもの海外での我々の寝酒サンブッカを注文。
成田の免税店で探したがなかった。
バーでひろばと風喬がゲーム機をのぞき込んでて、見に行くと
カナダ人がゲームに興じててそれを見ながらなにやら盛り上がってる。
光のブロックが1段ずつ左右を往復し、それを積み上げていくと商品がもらえる。
先日「東京フレンドパーク」で同じようなゲームをやっていたけど、それのアーケード版のよう。
カナダ人に聞くと先日これでi-podを手に入れたと見せてくれた。
試しにやってみたけど、いいところまでいくもののなかなか商品にありつけない。
店を出ると気温はまた下がってるよう。-5℃ぐらいか。
ホテルに戻ってひろばの部屋で仕上げのシーバスを軽く飲んで、
部屋に戻ってそのままばったり。
明日は会場下見。

インターコンチネンタルの部屋。キングサイズのベッドで家具調度品も上品。

タイ料理「Spice of Life」でカナダ最初の食事。
12月6日(水) トロント会場設営
まだ時差になれてないので何度も夜中に目が覚める。
朝8時過ぎに何度目かで目が覚めて、とりあえず朝食をとりに7階へ。
下のレストランは改装中で今は仮に7階が食堂になっている。
行くと福矢と風喬がすでにいた。
昨夜の酒のダメージが残っているので軽くクロワッサンとトマトスライス、
スクランブルエッグ少々とコーヒー。
途中でおばちゃんのウエイトレスが伝票持ってきて、料金見て驚いた。
「$25」(1カナダドル=109円)
二日酔いで食欲なくても容赦なく料金は請求される。
少しでも元を取ろうとオレンジジュースももらう。
部屋に戻ってシャワーを浴び、午前中は部屋にこもって作業。
昼前に日本文化センターの斉藤さんとリリーフェルトさんが迎えに来て。
センターまで徒歩で行く。
今日はそれほど寒くないよう。
会場を軽く見て段取りだけ確認して所長の斎木さんらと近所の
ホテルのレストランで昼食会。
またセンターに戻って本格的に設営にかかる。
すでに組んでいる高座の高さを少し上げたり、下座のスペースを作り、
プロジェクターとスクリーンを調節する。
いつもの作業をこなし、夕方から一度通しでリハ。
落語はリハの必要ないけど、冒頭の鳴り物解説の字幕と鳴り物のタイミングや、
落語部分の字幕のタイミングなど字幕落語ならではの調整がある。
7時半頃リハ終了。
簡単に片づけして用意されたお弁当をいただく。
近所の日本料理屋「大和」のお弁当。
照り焼きチキンやみそ汁がうまい。
ホテルにいったん帰って荷物を置き、センターの青柳さんとイートンセンターと言うところへ行く。
大きなショッピングセンターで今はクリスマスの飾りがきれいらしい。
みんなで地下鉄の駅へ。
トロントの地下鉄は昔のNYと同じようにトークンという切符代わりのコインが必要。
ホテルの近くの駅からイートンセンターまでは約10分。
どこもかしこもクリスマス一色で、イートンセンターの吹き抜けのアーケードに
きらびやかなクリスマス・ディスプレーが飾られていい雰囲気。
近所のパブで青柳さんのお友達ジョンさんと合流して1時間ほどビールを飲んで宿に帰った。
明日からいよいよ公演が始まる。

今回の公演のチラシ。
写真は7年前の襲名披露興行のために撮ったもの。

イートンセンターにあるスワロフスキーの巨大ツリー。
キラキラ輝いてとてもきれい。
12月7日(木) カナダ公演スタート
今日の公演は6時半からで、設営も前日にほぼすませてたので、
今日は少し観光することにした。
地下鉄でダウンタウンに向かいCNタワーに昇る。
トロントのシンボルで553mもあるタワー。
何年か前までは世界一を誇っていたらしいけど、
どこかのタワーに抜かれたらしい。
地下鉄の駅からちょっと歩いたけど風のせいもあってかなり寒い。
-5℃以下のよう。
休日は並ばないといけないようだけど、今日は平日なのでガラガラ。
タワーも高いが料金も結構高い。最上階まで行くと一人3,000円近く取られる。
せっかくやから最上階まで昇ってみることにする。
まず下の展望台。
ここでも結構高く、ビル群を見下ろし、山がないので遙か彼方までスコーンと見渡せる。
オンタリオ湖の向こうのアメリカまで見えるときがあるらしい。
展望台には床がガラス張りの所があって、ここに立って下を見ると
本当に縮み上がるほど怖い。
スカイ・ポッドと呼ばれる最上階にも上がったが、高さに慣れたのか
下の展望台ほどの感激がない。
やはりグラス・フロアが一番。
その後また地下鉄でホテルの近くまで戻り、今度は靴博物館を見学。
ピカソやマリリン・モンロー、エルトン・ジョンら有名人の靴や、
世界の靴の歴史などが展示されている。
イタリアンで遅い昼食を取っていったんホテルに戻って公演準備。
4時に日本文化センターのスタッフが迎えに来て会場へ。
プロジェクターなどをセットして、4時15分から雑誌の取材。
「ビッツ・マガジン」という日系人雑誌の取材の後着替えて、
今度は日系人向けケーブルテレビ「ワイワイワイド」の取材。
インタビューが終わるともう6時前。
早くから待ってるお客さんがたくさんいるからと、少し早い目に開場した。
120席はすぐ満席になり、立ち見を入れて150人ほど入ってるそう。
カナダ人と日本人の比率は半分半分ぐらい。
カナダ人はアメリカ人が嫌いだと聞いていたので、
カナダ用のつかみとして、
「カナダの友人にカナダの人と仲良くなるにはどうしたらいいか聞いてきました。
ちゃんとアイスホッケーの試合結果もチェックしてきましたし、
アメリカ人の悪口も考えてきました」
とやると、いきなりドッカーンと笑い声が帰ってきた。
いきなりブラックなネタでちょっと心配だったけど見事につかみも成功したよう。
すごく反応のいいお客さんで、「お玉牛」「皿屋敷」ともよくウケた。
終演後は紋付き袴のままレセプションに参加。
お客さんと少し談笑した後同じビルの中にあるチャイニーズレストランで、
スタッフの皆さんと打ち上げをした。
打ち上げの後ホテルに戻って荷物を置き、すごく疲れてたけど
ひろばの部屋で少しウイスキーを飲んで床についた。

トロントでの「皿屋敷」。すごく反応がいい。

公演後の打ち上げ。後列右からトロント日本文化センターの斎藤さん、リリーフェルトさん、久保田副所長、斎木所長、北見さん、風喬。
前列右から福矢、マイケル、僕、ひろば、マルコ。
12月8日(金) オタワ移動
今日は首都のオタワへ移動する。
8時ロビー集合だけど、いつも時差ボケで5時前とかに目が覚めるので、
早い時間は苦にならない。
早朝から荷造りしてメールを書いたり、いろいろ作業して重い荷物を引きずってロビーへ。
トロント文化センターの斎藤さんとリリーフェルトさんがすでに来てくれていて、
全員の荷物を車に積み込み、センターに戻って太鼓類を積み込む。
少し早い目に空港に着いたので、チェックインの後、カフェで軽く朝食などとりながらみんなのんびり。
僕はコーヒー飲みながら一門新聞の原稿書きをこの間にすませる。
トロントからオタワまで約1時間のフライト。
空いててゆったり移動できた。
オタワの空港には日本大使館の塚田さんが来てくれていて、
迎えの車に荷物を積み込み、中に入ってびっくり。
日本のマイクロバスのようなサイズだが、中はリムジン。
革張りのソファーがUの字に囲んだサロンカー。
まずホテルにチェックインして、すぐリムジンで昼食に出る。
昼食は橋を渡って閑静な地帯に立つレストランでのフレンチ。
川を渡るとケベック側でフランス語圏になるらしい。
僕はロブスター料理をいただく。
ゆったりとした優雅なランチで少しほっこり。
昼食の後荷物を取りに戻り、公演会場の日本大使館へ。
川岸の各国大使館が集まる一角に日本大使館もある。
大使館内に150席ぐらいのホールがあって、そこが明日の会場。
高座を組み屏風で舞台袖を作り、プロジェクターをセットしたところで問題発生。
字幕用のプロジェクターとパソコンをつなぐケーブルを昨日のトロントの会場に忘れてきたよう。
今回もプロジェクターなど字幕システムを全部持ち込んでの公演だけど、
昨日は終演後すぐレセプションなどあって慌ただしく、しまい忘れたよう。
すぐトロントに連絡するが、これからでは明日の昼の公演には間に合いそうもない。
予備のケーブルも持ってきたが5mしかなく、PC操作する会場後方までとどかない。
ホール担当の米原さんと
照明などのオペレーター室を探すとRGBケーブルを発見。
約10m。持ってきた5mの予備ケーブルとつないでも15mしかないので、
少し前でPC操作をすることにする。
あらかた設営して音響・照明チェック。
ところが照明が全部舞台の前面にセットされてて、
高座に座ると顔が暗い。
照明をいじるとなるとかなり高いはしごが必要になるが、
無理を言って動かしてもらうことになった。
福矢たちも手伝って寒い外に脚立を取りに行く。
今日は-5℃を下回ってるかもしれない。
脚立を外に取りに行くだけでみんなコートを着たりマフラーを巻いたり手袋したりと大変。
照明もセットし終わり今日の作業終了。
太鼓やプロジェクターなどは大使館に置いといて、
またリムジンでホテルに戻って荷をほどく。
夜またリムジンが迎えに来て夕食へ。
夕食は日本料理「ととや」。
沖縄出身の大将がやってる店だとか。
着物を着た日本人の女の子が働くレストランで、
メニューもカナダ人向けの物が並ぶ。
中で目を引いたのは「寿司アート」と書かれたコーナー。
「寿司ピザ、うなぎピザ」などと書かれている。
いったいどんな物がくるのか・・・・
ひろばに「これは絶対いっとかなあかんわ」とそそのかすと、
案の定注文しよった。
僕はカナダらしくサーモンといくらの寿司にアボガド巻き。
みんなは鍋焼きうどんや天ぷらそばなどを注文。
寿司ピザは平たいライスコロッケのようなような物にうなぎが乗っている。
少しもらって食べたけど意外とうまい。
寿司も全然違和感ない。
塚田さんが注文した「ホワイト・ツナ」が気になった。
訳すと白マグロだが、真っ白な身がシャリの上に乗っている。
一つもらうと食感は完全にマグロ。
うまい!
こんなん初めて。
何度もお代わりしてしまった。
カナダでこんな珍しい寿司ネタに出会うなんて思ってもみなかった。
海外での日本料理屋はあまり期待してなかったけど、
ここは本当においしいし珍しい物も食べられるうれしい店だった。
日本酒の酔いも手伝って塚田さん米原さんらと大いに盛り上がった。

オタワ公演会場の在カナダ日本大使館。

日本料理「ととや」。
左列一番向こうが大使館ホール担当の米原さん。
手前が文化担当塚田さん。一番手前がととやの女将さん。
12月9日(土) オタワ公演
いつも海外公演の時は時差ボケで早朝目が覚めるので、
一人でやる作業のほとんどは朝方する。
風呂も朝。
字幕修正したりホームページの更新や、メールを書いたりの作業の合間に
いつものように風呂に入った。
バスタブに湯をためてつかり暖まったところで湯を抜き頭や体を洗ってシャワーで流す。
ところが頭まではよかったが体を洗っていざシャワーで流そうとしたが、
水しか出なくなった。
このままでは風邪をひいてしまう。
とりあえず体中の泡をタオルで拭いたが石けん分は体に残ったまま。
さてどうしたものか・・・
部屋に付いているキッチンで電気ポットに水を入れお湯を沸かし、
洗面台にお湯を張ってタオルを湿し、体を拭いた。
なんちゅうホテルや。
9時過ぎ、せっかくなのでオタワの町も散策してみようと着替える。
外は寒そうなので厚手のズボンの下にタイツをはき、
首にフリースのネックウォーマー、ヘッドバンド状の耳当てに、
耳当て付きの帽子で耳を二重にブロック。
完全装備で外に出る。
体はさすがに寒さを感じないが外気に触れてる顔が冷たい。
-5℃はありそう。
気温は-5℃でも風が吹くと体感温度は-10℃を下回ることもある。
表を歩いてる人はまばら。
サッサカ歩いてとりあえず連邦議会議事堂へ。
オタワのシンボル的な建物らしい。
あちこちデジカメやビデオを撮ってるうちに1時間半ほど寒い中歩いてしまった。
11時頃にホテルに戻って衣装などの準備。
昼前に塚田さんがまたリムジンで迎えに来て昼食。
昨夜行ったととやでラーメンやうどんなどをいただく。
こちらもうまい。
特にラーメンのチャーシューはカナダで食べていることを忘れるほど。
女将さんは今日の公演も来てくれるそう。
1時に大使館に入ってプロジェクターをセット。
長年海外公演で使ってきた座布団が破れている。
絹の座布団は劣化して破れやすいとは聞いていたが、
運搬の時は大太鼓を守るクッション代わりにも使っていたので、かなり痛んでいたよう。
袴もほころびを見つけたし。なにやら方々痛みが出てきたよう。
2時に開場してお客さんがゾロゾロ入ってきて、開演時間の2時半には
150席が埋まった。
最前列には沼田大使夫妻やスペインの大使夫人もいるそう。
時差ボケはまだ残ってるようで、いつも3時と7時頃に眠気が襲う。
つまりいつも昼の公演も夜の公演も、公演前に睡魔が襲ってくる。
そのせいか少しネタを間違ってしまったところもあるが、
お客さんの反応はとてもよかった。
昨日セッティングし直した照明のせいで舞台が暑くなり、
汗だくになってしまったが2席とも無事終わった。
終演後また撤収して太鼓類以外の荷物をホテルに置きに帰り、
夕方またリムジンが迎えに来た。
今夜は沼田大使公邸に招かれて夕食会。
我々は舞台の設営などもあって脚立に昇ることもあるので、
みんなカジュアルな服装しか持ってない。
その旨伝えると、ドレスコードは「カジュアルで」と招待状に書かれてあった。
大使公邸は大使館と同じく各国の公邸が集まる閑静な一角にあり、
石造りのとても重厚なお屋敷。
ここもやはり大きな金色の菊の紋章が建物に付いていて、
日本の公邸であることを示している。
玄関口でタキシードの給仕に迎えられ上着を渡す。
そしてゲストブックに記帳して次の間に入ると沼田大使夫妻が出迎えてくれた。
大使は公演前のスピーチで笑いをとるなど、とても和やかな雰囲気を作ってくれたし、
奥様は最前列でよく笑ってくれた。
応接でそれぞれビールやウイスキーなどお酒をいただきながら少し談笑して食堂へ。
食堂の入り口にネームプレートがあるので、
それをそれぞれ見て自分の席を確認して部屋に入る。
僕の席は中央の大使の向かいで夫人の隣。
テーブルに燭台が灯り、タキシードの給仕がサービスする本格的ディナー。
セーターとスニーカーという軽装が申し訳ない。
フランス料理をいただきながら楽しく談笑。
そして食事の後また応接に移りブランデーや洋なしのリキュールなどいただきながら、
また談笑したのだが、
大使は三味線のマルコに自分も三線を弾くんでと、沖縄の三線を持ってきて弾き語りを始めた。
以前沖縄の大使(そういう仕事があるのを初めて知った)してて覚えたそう。
何曲か沖縄の歌を三線を弾きながら歌った後、
興が乗ってきたようで、今度はギターを持ってきて歌い出す。
何度か海外公演で公邸に招かれたりして、大使の方とお目にかかった。
皆気さくでとても和やかな会食だったが、大使自らこんなにサービスしてもらったのは初めて。
すごく楽しい夕食会だった。
ついつい時間を忘れて長居してしまった。
10時前においとましてホテルに戻り、ひろばの部屋に僕・福矢・風喬が集まって、
4人でまたウイスキーを軽く飲んで部屋に戻った。
明日はモントリオールに移動する。

在カナダ日本大使館での「皿屋敷」。
日本人とカナダ人の比率はここも半分半分ぐらい。
ここは英語と仏語の2カ国語字幕。

沼田特命全権大使公邸での夕食会。僕の隣が大使夫人。向かいが沼田大使。
12月10日(土) モントリオール移動
今日はモントリオール移動。
飛行機が昼からなので午前中は少し散策。
ホテルから歩いて10分ほどの所にあるバイ・ワード・マーケットに行ってみる。
冬でも露店が出てて土産物など買えるらしい。
今日は少し暖かくて0℃前後か。
いくつか露店をのぞいて土産物を買う。
クリスマス前なのでツリーやリースなどを売る店も多く、
ギターでクリスマスソングを演奏して客引きするツリー屋や、
合唱隊が街角で歌ってたりしてクリスマス気分が盛り上がる。
その後、ノートルダム寺院へ。
ちょうどお昼のミサが始まる前で、少しミサも見学。
すぐにホテルに戻って荷物をロビーに運んでチェック・アウト。
全員の宿代をカードで支払う。
大使館の塚田さんがリムジンと大使館の車2台でやってきて、
荷物を積み込みオタワ空港へ。
オタワからモントリオールまで約45分。
モントリオール空港には総領事館の文化担当伊藤さんが待ってくれていた。
いつものように荷物と人が乗るための車2台でのお迎え。
こちらの車も革張りシートの12人乗りの豪華なもので、
まずはホテルにチェックイン。
荷物を置いて酒屋に寝酒の調達。
サンブッカとウイスキーを買う。
ここのホテルもキングサイズベッドにキッチンとダイニングテーブルのついた
ゆったり広々した部屋。
荷物をほどいてしばらく部屋で作業。
メールや公演日記を書いたりしてるうちに夕方になった。
今夜は四宮総領事主催の夕食会。
伊藤さんがホテルに迎えに来て、夕食会のある近所のホテルまで徒歩で移動。
夕食会は「クイーン・エリザベスⅡ」というすごい名前のホテルのレストランで行われた。
四宮総領事と挨拶してフランス料理をいただきながら談笑。
ホテルに戻ってまたひろばの部屋で仕上げのサンブッカ。
すぐに部屋に引き上げそのまま眠りについた。

オタワのバイ・ワード・マーケット。
クリスマスの前なのでこんな店がいっぱい出てる。

四宮総領事主催の夕食会。
僕の向かいが四宮総領事。奥右が文化担当の伊藤さん。
12月11日(月) モントリオール公演
夜中の1時半。電話のベルで目が覚める。
ABCからの電話だった。
レギュラーのラジオ番組「元気イチバン!芦沢誠です」を1週休んでの公演だけど、
カナダから電話で出演することになっていた。
明日やと思ってた。1日間違ってたよう。
電話で起こされまずこちらの様子を報告。
1時間後またクイズに答えないといけないので寝てられない。
日替わりパートナーのクイズ大会を2週にわたってやっていて、
今週は2週目なので休めない。
「古今東西ゲーム」のようなもので、該当する物を片っ端から言っていって、
何個答えるかというゲーム。
眠い頭でクイズに答える。
問題は「都道府県・県庁所在地以外の車のナンバー・プレートの地名を上げよ」。
20秒の制限時間で正解は5つだけ。
先週も5問だけやったから優勝からは大きく遠ざかったよう。
リスナーからの予想ハガキでは優勝候補やねんけどなぁ。
放送が終わっても目が覚めて眠れなくなってしまった。
せっかく時差ボケも治りかけてきたのに・・・。
仕方がないのでこのまま仕事することにした。
帰国後すぐにテレビでやる新作落語の台本を12分バージョンに書き直して
メールで送った。
このホテルは無料のLANが使えるのでネット環境は快適。
今までは電話回線でえっちら送ってたのでスピードが全然違う。
日本では光回線のハイスピード環境になれていたので、
ダイヤルアップのスピードは待ち時間が長くてまいった。
仕事してるうちに朝になり、2階の食堂で朝食をとり、
部屋に戻って風呂に入り身支度。
今日はモントリオール市立植物園の中にあるヘンリー・トーシャ講堂という所での公演。
モントリオール・オリンピックが行われたスタジアムの横に植物園がある。
ホテルから車で約30分の距離。
講堂は約300人収容の雰囲気のいいホール。
10時から設営を始める。
ホール専門のスタッフも付いているのでテキパキ作業は進んだ。
ここにはいいプロジェクターが天井から下がって設置されているので、
持参の物ではなくそれを使うことにした。
今回字幕スクリーンの位置は高座の真上。
昼過ぎには高座の設営、照明、音響などの調節も終了した。
あらかた作業も終わったので、昼食をとりにまた車で出かける。
運転手おすすめの市場のカフェでみなそれぞれ好きな物を注文しランチタイム。
その後夕方の公演まで少し休憩時間を取った。
深夜のラジオ出演で眠れなかったからホテルに帰って僕は少し仮眠することにした。
1時間半ほど眠って、字幕の修正作業にかかる。
高座の上に字幕スクリーンを設置したが、
字幕の長い部分は最前列の席から見ると僕の頭で見えなくなる。
それで頭にかぶる長い字幕を見つけ出して、
少し上に上げるちまちました作業をせっせと一人ホテルの部屋でこなす。
作業終了したのは出発時間の直前。
あんまり休憩でけへんなんだなぁ。
会場に入って高座の階段などを少し毛せんで養生して、
僕は地元の日系人新聞「日加タイムス」の取材を受ける。
開演40分前に取材を終了して楽屋へ。
ここも予約で満席で、キャンセル待ちが出てるらしい。
高座に上がるとやはり満席。
カナダ人の比率はこちらも半分ぐらい。
ここもよく笑ってくれた。笑いがおさまるまで次に移れない。
ほとんどがフランス語のお客さんだけど他と同じようにすごく喜んでくれた。
終演後、元米朝事務所マネージャー、關英栄さんのお姉さん、關陽子さんが
楽屋に訪ねてきてくれた。
關さんは会ったことはなかったが、モントリオール在住で落語の公演があると知って、
トロントにいるときメールをいただいた。
いろんなところに落語がらみの知り合いの知り合いみたいな人がいる。
4年前のベルリンでの公演では、落語作家の小佐田定雄さんの娘さんのさだかさんが
ドイツ留学中で、わざわざフランクフルトから見に来てくれた。
世界は広いようで狭いなぁ。
終演後撤収してホテルに荷物を置きに帰り、近所のパブで打ち上げ。
明日はカルガリーへ移動する。

モントリオール市立植物園、ヘンリ・トーシャ講堂。満席の客席の半数はカナダ人。

オペーレーティング・ブースで字幕チェックするマイケル。
12月12日(火) カルガリー移動
今日は次の公演地カルガリーへ移動。
フライトは昼からなので時間を惜しんで午前中は少しモントリオール観光。
マルコ・ひろばとセント・ジョセフ教会へ。
地下鉄を乗り継いで丘の上の教会へ。
見晴らしがよくてモントリオールの街が見下ろせる。
今日は比較的暖かく0℃前後か。(まあ風が吹くと急に体感温度は下がるけど)
セント・ジョセフ教会は丘の上にある大きな教会で、
足の不自由な女性が膝ではって教会の階段を上がってお参りして
足が治ったという奇跡の伝説がある。
中に入ると同じように足が治ったという人たちの
杖や松葉杖などがたくさん奉納されていた。
そこでマルコらと別れて僕は一人また地下鉄で市街のノートルダム寺院へ。
ノートルダムと名の付く教会はいたる所にある。
マルコやひろばは昨日行ったらしい。
地下鉄を出ると方向がわからなくなった。
近くにいる人に教えてもらってノートルダムへ。
セリーヌ・ディオンが結婚式をあげた教会らしい。
ここは入場料が必要。
内部を見学しているうちに集合時間が迫ってきた。
歩いてホテルまで帰ると間に合わないので前に止まっているタクシーに飛び乗る。
ホテルに着くともうすでにみんな集まっていて、伊藤さんも迎えに来ていた。
慌てて部屋に戻って荷物を取ってきた。
カルガリーまでは約4時間半のフライト。
時差も2時間ある。
カルガリー空港には総領事館の増子(ましこ)さんらが待っていてくれて。
また車2台に荷物を積み込み大型ワゴン車にみんな乗り込んで、
ホテルにチェックイン。
ホテルはビル群のダウンタウンの中にあって、
ここもベッドルームと、キッチン、ダイニングテーブル付きのリビングのある
2間の広い部屋。
荷物だけ部屋に置いて増子さんにホテル裏の酒屋に連れて行ってもらう。
ここで寝酒の調達。
ミネラルウォーターなどはいつもチェックインの時に総領事館の人たちが
ちゃんと用意してくれているのでいいけど、みんなの寝酒の用意もしておかないと。
座長はいろんな所に気を遣わないといけない。
まぁ自分も飲むんやけど・・・
荷をほどいて少し休憩した後またロビーに集まって、
近所の中華レストランへ。
今日は堀江総領事主催の夕食会。
明日の公演でお世話になるカルガリー日系人協会の人たちも列席して
談笑しながらおいしい中華をお腹いっぱいいただく。
でもいつも中華料理屋で紹興酒を注文するが、ないと言われる。
カナダでは紹興酒はないのかなぁ。
ホテルに戻ってまたひろばの部屋に集まって、仕上げのウイスキー。
時差ボケを治すには酒の力で寝るのが一番。
睡眠薬代わり。
明日はカナダ最終公演。

セリーヌ・ディオンが結婚式を挙げた、モントリオールのノートルダム寺院。

カルガリーの総領事主催夕食会、僕の右隣が堀江総領事、その右がカルガリー日系人会館の永田さん。
後列左が副領事の増子さん、風喬とマイケルの間が日系人会館のケビン・岡部さん。
12月13日(水) カルガリー公演
今日はカナダ最終公演。
8時半にロビーに集まってホテルから車で20分ぐらいのカルガリー日系人会館へ。
キャパ150人ぐらいのこぢんまりした会館で、わざわざ高座を作っていてくれていた。
はじめは舞台の横に下座のスペースを作ろうかと思ったが、
ホールの隣に大きなキッチンがあり、そこに窓が開いている。
このキッチンを囃子部屋にしたら、と言うアイデアが出た。
それなら舞台袖を作る作業が減る。
一度鳴り物を組んでキッチンの中で演奏してみる。
太鼓や笛はいいが三味線が少し聞こえにくい。
そこで窓の前に置いた机に三味線が座って演奏し、他はキッチンの中で。
三味線の前にはすだれ状の衝立で目隠しする。
演奏してみると三味線と太鼓のバランスがよくなった。
会場によってみんな条件が違うので、
いろいろ工夫しながら舞台設営する。
昼から会員さん達のクリスマス会があるそうで、一応設営の段取りや位置決めをして、
またばらして昼前に一旦終了。
しばらく時間が空くので少し観光をすることにする。
総領事館の増子さんにまず連れて行ってもらったのが、
1988年カルガリー冬季オリンピックのジャンプ台。
丘の上に90mのジャンプ台がそびえ立っている。
有料で上に上れるそうだけど、受付は半分シャッターが閉まり、
呼んでも誰も出てこない。
エレベーターのボタンを押してみるとドアが開いたので、みんなで勝手に乗り込んで上へ。
ドアが開くと最上階で、昔のジャンプで使ったスキー板や、
カルガリー・オリンピック当時の写真などが展示されている。
外に出るドアには鍵が掛かっているが、つまみを回すと簡単に解錠された。
またまた勝手にドアを開けて外に出ると、
そこは90m級ジャンプ台のスタート位置だった。
90mの高さでなおかつ丘の上にあるので遠くの町まで一目で見渡せる。
まるで町に向かって飛んでいくような感覚。
ニッカネンがこの大会で金メダルを獲った。
スキーのジャンプ台のてっぺんに登るなんてまず無いこと。
一同大喜び。
次は同じオリンピック・パーク内のボブスレーコース。
ジャマイカのボブスレーチームを描いた、
映画「クールランニング」はここで撮影されたそう。
スタート地点の氷の上で傾斜のどこまで行けるか根性試し。
足を滑らせると生身の身体のままゴールまで滑走してしまうことになる。
増子さんは「もうだめですよ、そこまでです、やめてくださーい」とハラハラドキドキの様子。
オリンピック・パークを後にして巨大ショッピングセンターで昼食。
フードコートでそれぞれ好きな物を注文。
それから一旦解散してショッピングセンターで買い物タイム。
1時間半ほど買い物して、まだ時間があるので今度はノーズ・ヒルへ。
町が見渡せる丘だけど、風が吹いて寒い。
今日は比較的暖かい日だけど、風が吹くと急激に体感温度は氷点下何度かになる。
ノーズ・ヒルは訳すと「鼻丘」。
昔インディアンの女性が不倫をすると、この丘に連れてこられて、
鼻の先を削がれたと、総領事館のディヴィーズさんが流暢な日本語で説明してくれた。
ヒーヒーいいながら丘を登ると、ここもすばらしい見晴らし。
ダウンタウンのビル群が蜃気楼のように大地にそびえ立っているのが見える。
ダウンタウンの反対側の丘の上からも街を眺めて会場に戻る。
戻ると日系人協会の人が先ほどマーキングした位置に高座などを設営してくれていた。
毛せんやプロジェクターをセットしようとしたが、会場にたくさんパーティー後の人たちが残ったまま。
どうやらこのまま落語会までここですごすよう。
お客さんのいる前での設営になってしまった。
日系人協会の人たちは顔つきは日本のじいちゃん・ばあちゃんだけど、
2世や3世で、みんなほとんどが英語でしゃべっている。
カナダで生まれて国籍も当然カナダ。
見た目は日本のおばちゃんだけど、日本語で話しかけるとちょっときょとんとするような人もいるし、
英語で話しかけてくる人も多い。
でも「お茶入れましょか」とか「それをするならここにこんな物も」とか
「クッキーどうぞ」とか何かと世話を焼いてくれるのは日本のおばちゃんと同じ。
設営はすぐ終わり、会場には続々とお客さんが来る。
椅子が足りなくなってきて、楽屋の僕らの椅子まで持っていこうとする。
ディヴィーズさんの英語と日本語の司会で、
総領事や日系人協会のケビンさんのスピーチの後開演。
高座に上がって見るとお客さんのほとんどが日系人協会の年配の人たちだけど、
後ろに若いカナダ人の団体がいる。
後で聞くと地元の高校生が1時間半かけてバスで見に来てくれたらしい。
今までの会場と違いほとんどが顔つきは日本人だけど、
みんな字幕を見てる。
みんな日本語よりも英語の方が得意な人たち。
客席は日本の地域寄席みたいやけど、
やはり「海外公演」だった。
不思議な感覚。
日系人だけどほとんどの人が落語は初めてで、
半分ぐらいの人は「落語」そのものを知らなかったらしい。
でも、すごく喜んでくれた。
終演後撤収が終わって関係者等と日本茶と和菓子でお疲れさん。
カルガリーには和菓子の店がなく、会員さんがわざわざ僕たちのために作ってくれたらしい。
でも日本の和菓子屋さんが作るのと同じようなおいしい和菓子だった。
カナダで生まれ育って英語しかわからない人も多いが、
「日本人の心」をどこかにずっと持ち続けている人たちだった。
カナダ最終日にいい経験をさせてもらった。
帰りにまた気のいいカナダ人運転手さんが、夜景やイルミネーションのきれいなスポットを案内してくれた。
ホテルに荷物を置いてカナダ打ち上げに街に繰り出す。
増子さんが連れて行ってくれたところは「カウボーイ」というクラブ。
入場料を払って中に入って驚いた。
テンガロン・ハットにブーツ姿のカウボーイスタイルだけど、ビキニトップのセクシーな
従業員がうじゃうじゃいる。
みんなウハウハ。
中は広くてすごく賑わっている。
「大阪モード学園の学生さん」みたいな人たちのファッションショーやライブなどが
ひっきりなしにステージで行われている。
夜が更けて2階を見に行くと、濡れたTシャツショーをやっていた。
ほんまにええ打ち上げですと、みんな感謝感激。
こうして最後に盛り上がってカナダ公演を終えた。
明日は帰国する。

90m級ジャンプのスタート地点。
ここから直滑降で滑って飛んでいくなんて、僕らには想像できない。

カルガリー日系人会館。書が飾られている。
12月14~15日(木・金) カルガリーから日本へ
朝7時半にホテルのロビーに集まってチェック・アウト。
空港へ向かう。
増子さん、ディヴィーズさん、運転手の鷲山さんとカルガリー空港で別れて、
10時の便でバンクーバーへ。
天気がよかったので途中カナディアン・ロッキーがきれいに見えた。
バンクーバーで乗り換えて、成田へ。
行きとは違って満席。
マイケルとひろばの間でノートパソコンを出し公演日記を書いてたら、
肩が凝ってしまった。
成田で太鼓などを宅配便で送り、少し身軽になって伊丹へ。
成田で飛行機を待っている間缶ビールなど飲んでお疲れさん。
19時半過ぎ無事伊丹到着。
10日間の長いカナダツアーを終えた。
今回時差は平均14時間ほどだけど、欧州公演の時と違って時差ボケがなかなか抜けなかった。
欧州より北米の方が時差ボケがきついらしい。
15時とか19時に睡魔が来る。
ちょうどどちらも昼公演と夜公演開演前あたり。
いつもボーっとした頭で高座に上がることになる。
-10℃以下の気温も覚悟して行ったが、どことも前の週までは
かなり寒かったとか、120年ぶりの豪雪とか言っていたが、
僕らが行った時は寒さの谷間のようでそれほど寒くなかった。
ただ空気が乾燥してるので喉を守るのに気を使った。
寝る時部屋に水をまいたりぬれタオルを吊ったり、
マスクして寝たり・・・・。
福矢やひろばは普段でもずっとマスクしてたけど、
海外ではマスクをしてると悪い病気を持っているように思われるようで、
食べ物屋さんや飛行機の中で、マスクを取れと何度も言われてた。
石鹸やシャンプーも日本と違って洗浄力が強く、
日本と同じように使ってると必要以上に油分が洗い流され、
髪の毛はパサパサ。身体はカサカサになる。
他の国と同じようにカナダ人にも落語はすごくウケたけど、
今回一番印象に残ったのはカルガリーだった。
他の会場と違ってほとんどが日系人。
高座から客席見ると日本の地域寄席と変わらないが、
みんな字幕を見て笑っている。
顔かたちは日本人だけど中身はカナダ人という不思議なお客さんで
今までにない経験をさせてもらった。
来年2月から1ヶ月間、文化庁の文化交流使としてニューヨークで
単身落語のデモンストレーションなどして活動する。
カナダに次いで北米での活動。
アメリカはどんな反応なのか楽しみ。
またこのホームページでNYの様子を報告させて頂きます。

カルガリー空港でくつろぐ鳴り物班、ご苦労様でした。

飛行機から見たカナディアン・ロッキー。
カナダ公演 ダイジェスト写真集 トロント編

トロントの地下鉄車内で。
トロントの地下鉄は開閉がやたら早い。うかうかしてると挟まれる。
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トロント旧市庁舎。時計台が目印。

トロントのシンボルCNタワー。(553m)

CNタワーからの眺め。ダウンタウンのビル群が見下ろせる。

左はオンタリオ湖。びわ湖の20数倍あるらしい。

床がガラス張りになっている所がある。この上を歩くと肛門がすぼまる感じ。

世界初の開閉式ドームスタジアムのスカイドームが、すぐ足下にある。

クロマキー合成のベタな写真も買ってしまった。
記念撮影でもマスクをしてる変な福矢。

靴の博物館に展示されているエルトン・ジョンの靴。

公演後のレセプション風景。

ホテルの前にある建設中の博物館。古い建物にアバンギャルドな造形を合体させた。
カナダ公演 ダイジェスト写真集 オタワ編

3日間我々を送迎してくれた革張りソファーの豪華リムジン。

2日間滞在したLes Suitesのリビング。キッチンもあって快適。
(風呂のお湯が途中で水しか出なくなるのはまいったけど・・・)

こちらは寝室。
空気が乾燥してるので寝る時はカーペットに水をまき散らして寝る。

日本料理「ととや」の珍メニュー「寿司ピザ うなぎ」。
意外とうまい。

こちらは「ホワイト・ツナ」食感は完全にマグロ。
まことに美味。日本では食べられへんのかなぁ。

完全防寒で街に出る。-5℃ぐらいか。風が吹くとさらに下がる。
後ろは街のシンボル連邦議会議事堂。

議事堂の裏。

寒いので歩いている人はあまりいない。

議事堂の回りは古い重厚な建物が集まっている。

リドー運河も凍っている。
もう少し氷が厚くなるとここは全部スケートリンクになるらしい。

ここは英語とフランス語を使う人が混在する所なので、
大使館の看板も日・英・仏と3カ国語で書かれている。

大使館のホールを高座から見たところ。
毛せんも座布団も持参。

大使公邸の暖炉の前で沼田大使夫妻と。
とても気さくなご夫婦。

三線やギターで沖縄民謡からポップスまで何曲も歌を歌ってくれた。
大サービス。

「皿屋敷」のお菊のポーズで記念撮影をと言うリクエストにも応えてくれる、
ノリのいい大使夫妻。
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古いけど素敵な大使公邸。
ここもやはり大きな菊の紋章が付いている。

クリスマスが近いので週末は聖歌隊の歌声が街角で聞ける。

オタワのノートルダム寺院。
カナダ公演 ダイジェスト写真集 モントリオール編

モントリオールの宿、Square Phillips Hotel & Suites。
ここもキッチン付で広々。

モントリオール公演ポスター。
落語をまったく知らないカナダ人のためにいろんな写真が参考に使われている。

こちらはチラシ。

高座を設営する福矢、風喬、ひろば。
こういった設営はどこに行ってもほとんど自分達でする。

開演前に「日加タイムス」の取材を受ける。

僕たちの控え室。
移動の度にスーツケースに押し込められた衣装を、会場入りしてすぐ吊ってシワを取る。
衣紋掛けも当然日本から持参。

高座やスクリーン設営時、客席のいろんな場所に座って見て
高座の高さ、スクリーンの位置を決める。
ここは最前列から見ると長い字幕の時僕の頭がかぶってしまうので、
字幕を1枚1枚少し上に上げた。

元米朝事務所マネージャー關英栄さんのお姉さん、
關陽子さんが楽屋に訪ねてきてくれた。(モントリオール在住)

今回お世話になったモントリオール市立植物園のソニアさん。
ここには日本庭園があって、そこの日本館館長。日本語もペラペラ。

クリスマスが近いので街はいたるところでイルミネーションが輝いている。

モントリオール市街を見下ろせる丘の上に立つセント・ジョセフ教会。
すごく天気がいいが、天気がいい方が寒かったりする。

ここにお参りして足が治った人たちが奉納した、おびただしい数の杖。

ちらはセリーヌ・ディオンが結婚式を挙げた
ノートルダム寺院の内部。教会もみんな趣が違う。

ノートルダム寺院の前には観光馬車が停まっていた。
寒いので馬もマントを着てる。
そう言えば「お玉牛」の牛も布団きてた・・・
カナダ公演 ダイジェスト写真集 カルガリー編

カルガリーの宿、5 Calgary Downtown Suites Hotel。
ここも2間続きの広い部屋。

こちらは寝室。ツインのシングルユース。

ここもダイニングテーブル付のキッチンがある。

ルガリー公演のポスター。
領事館のスタッフが各自工夫してポスターを作ってくれている。

日系人の方が高座を作ってくれていた。

90m級ジャンプ台を下から見たところ。
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ジャンプ台のスタート地点で記念撮影。
左から総領事館のディヴィーズさん、福矢、僕、総領事館の増子さん、
マイケル、マルコ、ひろば、風喬。

ジャンプコースはこんな風になっている。

こちらはボブスレーのスタート地点。
ツルツル滑る氷の斜面をどこまで行けるか根性試し。

足を滑らせると、ボブスレーコースの下まで滑り落ちてしまう。

ノーズ・ヒルのてっぺんで。
風が強く、すごく寒かったけどダウンタウンのビル群もよく見える。

ダウンタウンを見下ろす丘から。
このあたりだけ高層ビルが集中して建っている。
カルガリーは石油景気で賑わっているそう。

仕事が終わって誰もいないオフィスでも電気点けたまんま。
だから夜景は遅くなってもきれい。
クリスマスなのでビル建設のクレーンもイルミネーション点けている。

客席のほとんどが日系人。
こんな顔してるけどみんな英語で会話してる。

後ろの席には地元の高校生達が。
1時間半もかけてバスで見に来てくれた。

カナダ公演打ち上げで行った「カウボーイ」。

中ではファッション専門学校の生徒が
ファッションショーをやってたりする。
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「カウボーイ」の従業員。こんなお姉さんや・・・・

こんなお姉さんがウヨウヨ。

夜が更けてくると、濡れたTシャツショーも!
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